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コピーガード

今日はコピーガードについて少し。スカパー契約してからやたらとひっかかるんで、今までアナログにより無関係だったんすけど、もう人事ではないので取り上げてみます。少し長くなってしまいましたが(–;
興味ある方は続きをどうぞ。

スカパーの番組を録画するにあたり、今はほぼすべての番組でコピーガードの壁が立ちはだかるわけです。スカパーの場合、「コピーワンス」って方式で、まんま、対応機器なら一回だけ録画可能な形式。種類としては「CGMS-A」ってやつですが、要はビデオ信号の中に複製制御情報を埋め込んで放送してる仕組み。ビデオ信号なんでコンポジットやらSビデオ端子につないだところで、デジタル放送未対応の機器で録画をしようとすると「CGMS-A」の情報を検出した時点で停止しちゃう。これはレコーダー側で組み込まれた機能なので、その信号で停止する機能すら対応してないぐらい古いレコーダーとかなら何もなかったかのようにスルーしてしまう規格でもあるんですが、今売ってるたいていのレコーダーはなかなかそうもいきません。で、スカパー契約にあたり、このプロテクトがあっても録画できるTVキャプチャーボードということで買ったのが、以前にもお伝えしたとおり、IO-DATAの「GV-MVP/RX3」というボードなわけです。

そんなこんなでこのボード、もちろんデジタル放送対応。つまり「CGMS-A」信号が組み込まれていても、一度だけならパソコンに録画可能です。自分が今まで使ってた古いタイプのSmartVisionは無理なんすけどね。視聴はできるけど、録画はできません。信号を検出した時点で録画が停止しちゃう。

んで、IO-DATAのそれで実際録画するにあたってなんすけど、全部データを暗号化して記録します。だから普通のメディアプレーヤーでファイルを直接みようとするとまったく再生できない。これも不正コピーを防止するためで仕方ないことなんですが、不便ですよね。まだいいのは1度だけDVDに書き出せる点。その時は「CPRM」ってこれまたDVDのコピーガード形式で、この形式でなら記録することができるんです。こっちはもっと厳しい。さっきの「CGMS-A」なら信号がのってるだけなんで、かなり古い機種もしくは、いってみりゃ信号を除去できる装置なんてのがあれば関係なくなっちゃうような比較的弱め?のガード。でもこの「CPRM」は手ごわいです。まず再生用の機器に個別に割り当てられてるデバイスキー、さらにDVDメディアの方にも個別で割り当てられてるメディアキーとメディアID、この3つを使うことでデータそのものを暗号化して記録します。で、再生時にはそれらの情報を参照して複合化すると。ちょっと小難しくなってきましたが、要は3つの鍵でがんじがらめ状態。もしそのDVDをさらに別のDVDへコピーしたとすると、コピーそのものはできてもメディアIDが異なるので複合化できずに再生できないってことになります。

そしてさらにさらに、DVDに記録ってことですが、これ、「ムーブ」なんです。ハードディスクにあったデータは自動で消されます。あくまでDVDに移動したというスタンス。これってもしDVD書き込み失敗したらデータ消えるわけ。しかもCPRM対応メディアは高い。最近になってようやくDVD-R形式のメディアがでてきたものの、まだ全然対応してる機種は少ないし、そうなるとDVD-RWかDVD-RAMしかない。一度DVDに移動したらそれこそもう動けなくなる。それなのに書き直し可能なメディアに記録する意味のなさというか、なにかせつない気持ちになります。…まぁ書き出せるだけまし?言うならDVDにできて別のCPRM対応プレーヤーなら再生できるからいいっちゃいいんすけど…メディアが高いってことだけが自分の中でポイントなんです(–;気軽に書き出せないからさ。

…と、長々と書きましたが、これから地上波デジタルも本格的に普及し始め、それと共にこのコピープロテクトはさらに進化の一途をたどるのは間違いないです。できればもうちょっと利便性のある規格を策定してもらいたいなって思います。それにはユーザーのモラルあっての話なんですけどね。なんだか便利なような、不便なような、微妙な感じ。まっとうに個人の範囲内で使ってる人が悲しい目にあっちゃいます。次世代DVDだってでてくるだろうし、日本はどんどん規制が厳しくなるのかもなぁ。

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